□ 三納代神楽について
三納代神楽は、宮崎県新富町に鎮座の三納代八幡神社に伝承されている神楽で、県の無形文化財(高鍋神楽)に指定されています。創始については、何時の時代であったかを示す記録などが伝えられておらず不詳となっています。同神社が、江戸時代には高鍋藩の領内であり、明治時代には郷社に指定されたことから、六社連合大神事を執り行う神社となっています。
□ 三納代八幡神社について
新富町の三納代地区に鎮座の八幡神社(通称三納代八幡神社)は、「宇佐大鏡」に富田庄八十町が宇佐神宮領に属する記録があり、当八幡神社が宇佐八幡宮の分神として現在の地に永承元年(1046)に奉建されたのが始まりと伝えられています。
当時、すでに宇佐神宮領であった臼杵郡県の庄(今の延岡地方)の領内封民を、荒野の地であった富田方面に移し、新開田させて宇佐神宮領と定めたのが当地方の始まりとも伝えられています。
□ 三納代神楽と六社連合大神事
三納代八幡神社では、6年毎に六社連合大神事を執り行っています。
当神社を含めて、比木神社(木城町)、白鬚神社(川南町)、平田神社(川南町)、愛宕神社(高鍋町)、八坂神社(高鍋町)の六社の旧郷社が、年番で大神事(神楽祭)を執り行っています。
当神社の社伝によれば、秋月氏が筑前より高鍋に入封されてより後、秋月種茂公が七代目の藩主を継いだ治世に、藩内に凶作が続き疫病まで流行しました。藩士藩民は非常に困窮した為、これを憂いた種茂公は八幡神社を含めた六社を巡拝され、五穀豊穣、悪疫退散、藩民安泰の祈願をされました。以来、藩主が巡拝された六社が年番で大神事を行うようになったと伝えられています。
□ 三納代神楽の奉納時期
三納代神楽は、年間5回と、6年に1度の六社連合大神事で奉納されています。年間5回の奉納時には33番の中から5番ほどが奉納されています。
◎お正月 元旦御前0時より
◎春祭 2月17日
◎夏祭 7月の最終日曜日
◎例祭 11月10日
◎新嘗祭 11月23日
◎六社連合大神事 6年に1度 (旧暦12月2日)
□ お問い合わせ先
三納代八幡神社
宮崎県児湯郡新富町三納代2115
℡ 0983-33-3664